ガンバス イ プルポ アル アヒージョ
ふだん馴染みのない言語は容易に呪文めいたニュアンスを受けますね。実はチャンピニオンを足すべきなんですが、長すぎるので。
つまりエビとタコ(とキノコ)のアヒージョです。
貰い物のオリーブオイルを余らせたままだったので、一気に消費できるレシピないかなーとモジモジしてたら、
知人B「アヒージョなんてどうです?」
自分「えー、小綺麗なオサレ料理はむず痒いっていうか拒否反応出るっていうか・・・」
B「まあ字面はオサレ系ですけど、実態はオリーブオイルでにんにくと適当な具を煮たものに塩かけて食うだけですし。個人的にはむしろズボラ系ではと」
自「じゃあやってみっかー」
的なテンションで決めました。
冷凍エビを買ってきました。
魚市場でバイトしてたメモリーがあるので生でも別に殻むき出来ますけど、高いので諦めました。経費で落ちるような生活をしたいです。
これは袋に入れてぬるま湯で解凍します。
にんにく。スペイン産だそうです。
アヒージョなのだしスペイン産がいいでしょう。青森産もあります。高い。中国産もあります。安い。
好きにしたいところですが、国産はオーバースペックな気もする。
けっこう選り好みしたつもりなんですが、中身はかなり不揃いでした。国産は粒の揃い方が極めて高レベルというか、不揃い系はきっと加工に回るんでしょう。まるで人生のようです。
むいたところです。
全部つかうわけではないので、大きさの揃った粒は冷蔵庫行きですね。
細かいのをメインに刻んで、
ミルクパンにオリーブオイルを注ぎ、にんにく。
ごく弱火で加熱していきます。
ほんで具です。
さっきのエビとタコぶつ。手前の泥団子みたいなのはブラウンマッシュルームです。食べたことなかったのでチョイス。
オリーブオイルが熱を持ち、にんにくが軽く泡立ったところで、マッシュから入れます。傘の上下とかセオリーあるんでしょうか?わかりません。
きのこ系が半生だと嫌な人なので、じっくり煮ていきます。
ごく弱火を継続で、泡立ちが進んできたら火から離しましょう。フライにしたいわけではない。鍋の様子がおとなしいので甘く見がちですが、泡立つ=水分が蒸発しているということなので100℃超えてます。かなり突っ張った温度で煮ていることを忘れてはいけない。
頃合いを見てタコ。
ほんでエビ入れて一煮立ち。
具を網などですくい取ってやれば、
完成です。
食卓塩だと見た目に変化がないので、クレイジーソルトとマジックソルトをてきとうに掛けました。
これがまた思いつきで作った割にうまい。
アツアツでありつつ硬さのない、プリッと感があります。エビ・タコはそもそもほんのり塩気がありますけど、スパイスソルト系は成功ですね。
マッシュルームがダークホースな感じでめっちゃうまいです。サクサク嚙み切れる中からキノコのうまい汁がドッと出てくる。
あー、なんか口の中でデジャヴだなと思ったんですがこれはあれだな、天ぷらやフライの衣の中身に近い感覚あります。エビフライの中身、たこ天の中身・・・。
カキとかでやるのもアリなのでは。
器に残ったオリーブオイルは、にんにくの風味はもとより魚介の味が乗っててうまいです。焼いたバゲット添えるのが本式ですが、めんどくさかったので焼かずにそのまますくい取りました。
これもいいですね、ペペロンチーノのオイルをグッと超えていく感じのインパクトがあります。
鍋には大量の油が残っていますので、別皿にとっておきます。これがあれば魚介風味のペペロンチーノがノータイムで作れます。
エビもうちょっとあるので、オイル流用してまたやろうかな。マッシュも買っておきたいですね。
現場からは以上でした。