いくらの醤油漬け
(前略)でウルトラマンガイアが好きなんですよ。
何といっても主題歌がいい。人間がギリギリまで頑張って踏ん張っても、どうにもこうにもならないヤバくてマズいピンチの連続だから、ウルトラマンに来て欲しいんです。
人事を尽くさずして天命を待つなかれ。
さて毎年かならずやらないと気が済まない、というものがいくつかあります。
いくらは自分で腹子をバラしたほうが自作感あっていいんですが、大変に手間ですし生ゴミも出るので、省エネしたいひとは店にバラしを頼むなり、バラし済みのを買ってきてもいいでしょう。要は誇り(プライド)の問題です。
では焔猫亭の誇り(プライド)ということですが、
今回は腹子を買うつもりだったのが、バラし済みのしかなかったのでそれ使います。値段差も許容できるレベルでした。そもそも腹子もバラ子も内地はグレードの割にクソ高いので多少は気にならない説。
ともあれ、バラし済みとはいえ一度洗います。
ちょっと熱いかな程度のお湯を塩水にして、バラ子をザバーンと投入。
ちなみに真水でやると川で産卵されたと認識されてしまい卵膜が硬化を始めてしまうため、塩水は必須です。
ぐるぐるかき回しながら皮やゴミを取ります。
特にゴミというか、腹子つまり筋子でいうところのスジ、卵同士を繋いでいた粘膜は徹底的に取り除きます。アレが残ると生臭くなる。
洗いが済んだら水を切ります。
ざるの底をべしべし叩いたりペーパータオル当てるなりしてよーく水を切りましょう。水が残るとそれだけ生臭(ry
調味料はこんな感じで、しょうゆ・酒・みりんです。
配合はだいぶ沼地感があり、厳密に測って作ってもイマイチ再現性に難があります。
自分的料理論でいくとy=ax+bでいうところの添加物bの量的条件は満たしているハズで、漬け時間に相当する状態変化aも冷蔵庫に入れるだけですからほぼ同じ。ということはマテリアルのxつまり素材であるいくら自体の味・質にブレがあるのではという見解。
ともあれ配合的には、基本はぜんぶ1:1:1です。が、個人的には塩味のキレ重視であり甘みは控えめが好みなので、酒1に対してしょうゆ1.3、みりん0.7といったところです。
おたまで測っているのでかなり適当。極端いえばみりん無くても何とかなる。
ただ酒は入れましょう。酒がちゃんと入ることで生臭さがてきめんに無くなります。逆に完成後に生臭さが残っている場合は酒を足すと解消します。あと保存性が延びる。アルコール消毒してるようなもんです。
調理に戻って、水きって丼に移したいくらに漬け汁をかけます。
よく混ぜながらひたひたに注ぐ。漬け中でいくらが汁吸ったり吐いたりするのでパンパンになることもあります。汁はちょっと余らせておいて、漬け中に足りなさげだったら継ぎ足すといいです。
冷蔵庫で一晩程度寝かせておけば完成です。
上は丼からおたま一杯分ほどを汁気をきったもの。
ごはんと共に食べますが、いくら丼にするといくらがごはん熱で温まってしまうので、個人的にはレンゲかなんかで別々に口へ運びたいところ。
うっめ
口の中を写しても見栄え良くないので、イメージ画です。口の中ではこうなっている。
生ものなので日持ちはそこそこですが、調味料が調味料なので一週間はオッケーでしょう。酒も入ってるし。10日はちょっとこわいですが。
あんまり空気に触れるのもアレなので、消費に時間が掛かる場合は消毒したジャム瓶などに小分けにしておくとよい。
季節モノとして食べたい欲求はかなりのものですが、財政的負担もかなりのものなので乱発するわけにもいかずジレンマです。
気休め的には、いくらはそれほどコレステロール値やプリン体がクリティカルな食材ではないらしいですが、まあ常識的に食べている範囲でということでしょう。