竹虎・雪虎
むかし大学の先輩に積年の疑問をぶつけたとき、
自「ウルトラマンって何も着てないように見えるんすけど彼やっぱ全裸なんすか?」
先「馬っ鹿オメエよく見ろ。背中にチャック付いてんべや」
と言われました。
筋は通ってるんだけど何か釈然としません。
今日のこれはもともと法典から学んだもので、素揚げ豆腐のうまさは確かに格別のものがあるんですが、いかんせん揚げ鍋の準備が面倒という身もふたもない理由で先祖帰りを起こしました。
事前に大根おろしをつくっておき、
小ネギも刻んでおきましょう。
青いところを多めに、斜め切りしておくと雰囲気でます。
本筋いって、なるべくでかい厚揚げを使います。
中を温めるため、レンチン一発。
なぜかColemanのBBQフォークがあります。
持ち手が木なので火にかけても熱くない。
ぶっ刺して、ガスコンロで焼きます。
コンロ周りの汚れが気になる環境では、ガスバーナーというツールもあります。
表面がパリッとした状態が維持できるようになるまでしっかり焼きます。
素揚げは全体がキツネ色ですが、厚揚げを焼くと焦げの黒が差し色になり、なるほど虎模様というのもわかる話ですね。
適当に切って、さっきの薬味と揃えて準備完了。
食べ方が名の由来でして、ネギの青い所を乗せたのを青竹に見立てて竹虎と称します。
長ネギよりも小ネギのほうがサマになります。
一方、おろしを乗せると、これを雪に見立てて雪虎と称するというワケ。
どちらも味付けはしょうゆをひとたらしのみ。
深く考えずに雪竹同時にいくのもアリ。
かの魯山人も好んだとのことですが、納得です。
アツアツの豆腐、揚げの香ばしさ、ひんやりした大根おろしとそこからジュワッと出る汁、ネギ、しょうゆのコラボはシンプルイズザベストに美味しく、マテリアル次第でさらに上を目指せそうなポテンシャルすら感じる。
日本人なら喜ぶ味組みの一つではないでしょうか。
雪虎だけでもやる価値あります。
美味さの持続時間が短いモノですが、たいてい一気に食べちゃうのでそれを感じさせません。
大根おろしが多少めんどいですけど大根あれば是非。
いずれちゃんと素揚げのも作ります、いずれね。